センシティブなテーマですので、NIPT(新型出生前診断)そのものや受診することについて、ご不快に思われる方は閲覧前にお引き取りください。
こんにちは、たかぎです。
私は、これから昭和大学病院での無痛分娩を予定しています。
前回の記事までは病院選択から通院までの記録をまとめましたが、
今回はオプションとして同病院で受診した「NIPT(新型出生前検査)」について、
・なぜ受診することにしたのか
・受診までの流れ
などをお伝えしたいと思います。
昭和大学病院でのNIPT受診を検討されている方の参考になれば幸いです。
(昭和大学病院のNIPTは、昭和大学病院以外で分娩を予定されている方でも、受診可能です)
NIPTを受診した理由
NIPTを受診することを強く希望していたのは、妻である私です。
初めての出産・子育てに関する不安が大きく、
妊娠する前からNIPTを受けたいと考えていました。
昭和大学病院NIPT予約までの流れ
かかりつけのクリニックに相談(妊娠8週目)
私のように昭和大学病院での分娩を予定している妊婦は、
昭和大学病院公式HPからNIPTの予約を取ることができません。
(昭和大学病院以外での分娩を予定している妊婦は、公式HPから予約を取るそうです)
私のような場合は、
「担当医にご相談ください」と公式HPに記載があったので、
早速かかりつけのクリニックの医師に相談することにしました。
医師に相談すると、
「妊娠12週目に初期精密超音波検査で昭和大学病院に来院することになるので、
その時にNIPT希望に印をつけた『確認書』を昭和大学病院の医師に渡してください」
とのこと。
(確認書はクリニックでいただきました)
昭和大学病院のNIPTは妊娠9週から受けられると伺っていたので、
「12週まで待たず、すぐ予約したいな…」
とも思ったのですが、初めてのことですし、ここはクリニックの指示に従うことにしました。
昭和大学病院にてNIPT受診予約(妊娠12週目)
先日のクリニックの指示に従い、昭和大学病院での初期精密超音波検査受診時に、NIPT受診希望の旨を記載した確認書を医師へお渡ししました。
その後、昭和大学病院から渡された資料の中に、
「出生前検査のご案内」というものがあり、
NIPT予約前にまずは一読をとのことだったので、記載内容を確認することに。
その資料によると、
・予約前に出生前検査についての指定の動画コンテンツを視聴すること
・NIPTを含む出生前検査の日程予約は、予約センターに電話をかけて取ること
とのことでしたので、
帰宅後夫と一緒に動画コンテンツを視聴しました。
出生前検査についての動画コンテンツを視聴(妊娠12週目)
約20分間の動画では、
・出生前検査で分かる先天性疾患の概要
・出生前検査の種類、それぞれの検査の概要
などを学びました。
NIPT以外の確定検査、非確定検査についても網羅的に学ぶことができたので、
なぜ私たち夫婦は今回「NIPT」を受診するのか
というところを、これまでより整理できたように思います。
NIPTを予約(妊娠12週目)
昭和大学病院のNIPTは
出生前検査相談外来(1時間程度)→ 同意書を記入 → 血液採取 →(後日)結果報告
の流れで進みます。
出生前検査相談外来〜血液採取までで半日潰れてしまうので、
夫と私どちらも仕事の休みが取れる日を相談した上で、
予約の電話を入れました。
NIPT受診当日の流れ(妊娠14週目)
出生前検査相談外来
当日、夫婦で病院へ向かうと、担当医師が待つ診察室に案内されました。
「事前に動画は観ていただけましたか?」
と質問され、
「はい、観てきました。」
と答えると、
「動画と内容が重複してしまうところもあるかと思いますが、NIPTを受ける前に今一度、今回の検査に関するご説明をさせてください。
ご質問があれば、なんでもお聞きください。」
とお話がありました。
「今回はなぜ検査を受けようと考えられたのですか?」
という医師から私たち夫婦への問いかけや、
「ダウン症の発生率は母体年齢が高いほど上がるとのことでしたが、父親の年齢は関係ないのでしょうか?」
という私たち夫婦から医師への質問を挟みながらでしたので、
なんだかんだあっという間の1時間でした。
同意書を記入
担当医師からの説明が終わると、
今回NIPTを受けるかの最終的な意思確認が行われました。
その後医師から同意書を渡され、
・NIPTの各項目について確かに説明を受けたこと
・説明内容を理解した上で、NIPTの受診を希望すること
の証明として夫婦で署名しました。
血液採取
同意書への署名後、血液採取のため別室に移動しました。
通常の採血より採取量が多かったような気がします。
NIPT結果報告(妊娠15週目)
NIPT受診から1週間後、電話で結果報告がありました。
(結果報告は原則『対面』とのことでしたが、当時はコロナ禍でしたので電話報告も選択できました)
「『陰性』です。」
と伝えられた時は本当に安心しました。
ただ、何かあった時のことを思うと、
やはり夫婦で直接病院に行って結果をお聞きする方が、良いのかなとも思いました。
(一人で電話越しで結果をお聞きする瞬間、かなり緊張しましたし、不安が募ったので…)
昭和大学病院のNIPTを受けた感想
良かった点
NIPTについての理解を深め、納得した上で受診することができた
ここまでで述べた通り、
昭和大学病院のNIPTを受けるまでには、
・動画コンテンツの視聴
・相談外来の受診
といったステップを踏み、
先天性疾患やNIPTという検査そのものについての理解を深める機会が設けられます。
しっかり理解を深めた上で、最終的に検査を受けるのか受けないのか、
夫婦でよく考えて決めることができたのが良かったです。
担当医師が夫婦の考えを尊重してくれた
私たち夫婦は20代でかつ、夫婦双方先天性疾患を持つ親族がいるわけでもないので、
NIPTを受診する必要性は一般的には低い方だと思います。
それでも昭和大学病院の担当医師は、
私たちのNIPT受診を否定することなく、
中立的な立場で説明・受診を進めてくださいました。
昭和大学病院にかかる前、かかりつけのクリニックの医師に、
「まだ若いんだから受けなくてもいい」
と受診を反対され、
「医師だからといって、実際に育てもしない他人に簡単に言われたくない」
と反発心を持ってしまった経緯があったので、
昭和大学病院ではそのような思いをせずに済んだことがありがたかったです。
改善してほしいと感じた点
費用が高い(昭和大学病院に限らず、認可施設でのNIPT全般)
昭和大学病院でのNIPTには、相談料や報告料も含め、合計で「約11万円(税込)」かかりました。
他のNIPT認可施設の費用と比べても相場並みではありますが、
それにしても高いと感じてしまいました…
現状、費用で受診を躊躇してしまう夫婦は少なくないと思います。
今後はせめて医療費控除の対象になったり、国や自治体の助成を受けられたりすると良いな…
と願ってやみません。
受診相談から結果報告まで2ヶ月かかった
妊娠8週でかかりつけのクリニックに受診相談をしてから、
妊娠15週でNIPTの結果報告を受けるまで、
結果として「2ヶ月」もかかってしまいました。
万一NIPTで陽性判定が出て、その後の確定診断まで進み、
最終的に出産か中絶かの判断を下さなければならない、
ということになると、
その時じっくりと考える時間が無くなっていることは容易に想像できます。
病院にも色々と都合があることは重々承知の上で、
受診相談から結果報告までにかかる時間がもう少し短縮できたらな…
と個人的には思いました。
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