こんにちは、ナマケモノです🦥
この度、第54回(令和4年度)社会保険労務士試験に合格しました!
第54回試験の合格率は「5.3%」。
約4万人受験して2千人しか合格できない難関国家試験の一つです。
3年間に及ぶ社労士試験への挑戦を振り返り(正直かなり苦労しました…笑)、
最終的には「なぜ合格できたのか」その理由をお伝えしたいと思っています。
この記事が少しでも、社労士試験合格を目指されているみなさんの参考になれば幸いです。
社労士を目指す動機がはっきりしていたから
試験に合格できた最大の理由は、
「社労士を目指す動機がはっきりしていたから」。
これに尽きます。
私が社労士を目指した動機は、
「労務の専門性を高め、専門性に見合う高待遇で働きたい」
というものでした。
私が社労士を目指したきっかけ
このように考えたきっかけは、
総合職として新卒で入社した企業で、一人の同僚と出会ったことです。
接客部門を経て、労務部門に異動した際、右も左も分からない素人の私に労務のイロハを叩き込んでくれたのが彼女でした。
私は総合職の労務素人、彼女は一般職でも労務歴10数年のベテラン選手。
総合職に比べ低い待遇、実質的な教育係を任される負担…
彼女には私に対して色々と思うところがあったはずなのに、
長年の業務で培った知識を丁寧に教えてくださいました。
当然のことながら、他の社員からの信頼も厚く、上司も彼女の意見には耳を傾け尊重していました。
そんな中私は、彼女に対して、
「彼女のように労務の専門性を得て、社員に信頼される人になりたい」
と憧れる反面、
勤めている会社に対して、
「彼女のような高い専門性を持つ社員が、素人の総合職より低待遇で働かされるのはおかしい」
と疑問を抱くようになりました。
そこで私が目標としたことは、以下の2点です。
✅社労士試験に合格し、労務の専門知識を身に付けること
✅「労務の業務経験が積める」「労務の専門知識や業務経験が正当に評価される」会社に転職すること
社労士試験に合格することは、目指すキャリアを叶えることに繋がっていました。
振り返ると、キャリアを叶えたいという切実な思いがあったからこそ、辛い試験勉強を乗り切ることができたと思っています。
この経験を踏まえて、
これから社労士試験を目指されるみなさんにも、
✅社労士試験に合格することで「どんな自分になりたいのか」「何を叶えたいのか」
を念頭におきながら学習を進められることを強くお勧めします。
社労士資格を武器に、
昇進したい!
独立したい!
在宅勤務できる会社に転職したい!など
学習を習慣化できたから
合格率5%の試験と知ると、多くの方が
「有名大学を卒業するような賢い人しか合格できないのでは?」
と考えるのでは、と思います。
私も以前はそのように考え、半ば合格を諦めていました。笑
ですが、社労士試験に合格した今、この試験を振り返ると
社労士試験合格に真に必要な力は
「継続力」
であると感じています。
社労士試験の特色
社労士試験は理解と暗記の試験です。
毎日各科目満遍なく問題を解き、
解いては忘れ、解いては忘れ、
自分の能力の低さに絶望しながらも、
問題演習と復習を重ねることで少しずつ着実に知識を身につけていく。
このプロセスを踏まずに合格することは難しいです。
私が学習を習慣化させるために行ったこと
そして学習を継続させるコツが、学習を習慣化させること。
よく言われることですが、歯磨きのように
「歯を磨かないで寝るのは気持ち悪い(=だから毎日歯を磨こう!)」
くらいの気持ちを社労士学習に対しても持つことができれば、
合格に近づくことができると思います。
学習を継続させる方法として、私が実際に行ったことは
「朝の通勤時間(30分)に、スマホで一問一答を解くこと」です。
具体的には受験当時利用していた
「スタディング社労士講座」の一機能である「スマート問題集」
を毎日少しずつ解いていました。
スマート問題集の良いところは、以下の3点。
✅スマホでいつでも簡単に問題が解ける
✅解説もスマートフォン上で確認可能
✅間違った問題だけ後で復習できる
毎日継続させるにはとにかく「楽に」取り組めることが一番。
人間は元来怠けやすいもの…🦥ハードルは上げないことが吉です。
「スマート問題集」という学習を習慣化してくれるツールがあって、個人的にはとても助かりました。
「毎日無理なく取り組める学習ツールを見つけること」が合格への近道!
試験を受けると上司や同僚、友人に伝えたから
あなたは社労士試験を受験することを同僚や友人に伝えていますか?
「落ちた時恥ずかしいから」
「わざわざ伝えるほどのことでもないから」
と、家族以外の誰にも伝えず、黙々と学習に取り組まれている方も多いかと思います。
周囲の人に受験することを伝えた方が良いか、伝えない方が良いか
明確な答えは存在しません。
周囲に公言する方がモチベーションが湧く方もいるでしょうし、その反対も然り。
受験すると伝えた時に応援してくれる上司・同僚や友人もいれば、そうでない人もいます。
社労士受験を周囲に伝えるメリット
私自身は社労士受験生の間、上司・同僚と親しい友人に限り、受験することを伝えていました。
伝えることのメリットとしては、この通り。
上司・同僚に伝えるメリット
✅会社の制度(費用補助・休暇)を利用して受験することができる
✅良い意味でプレッシャーを感じながら学習に取り組める
親しい友人に伝えるメリット
✅応援してもらえる
✅(何らかの挑戦をしている友人からは)刺激がもらえる
この中でも特に、社労士試験合格に繋がったと思うことは、
上司・同僚に伝えたことで勝手にプレッシャーを感じながら学習に打ち込めたことです。笑
合格を目指すにあたり、夢を掲げることはもちろん大切ですが、
一方でこうはなりたくない(「落ちたら恥ずかしい」など)から何としても合格したいというような負のモチベーション?も持ち合わせておくと、
試験1ヶ月前の一番頑張るべき、一番苦しい期間で頑張り抜くことができます。
ナマケモノは役員にも伝えました。笑
法律を「そのまま」覚えることに注力したから
社労士受験生の方には同じように感じられている方も多いかと思いますが、試験内容は正直つまらなく、とっつきにくいものがほとんどです。
加えて、
「なぜこのような法律になっているのか」個人的には腑に落ちないものも多く、
問題を解くたびに、納得できない…と思うこともしばしばでした。
例えば、厚生年金保険法の「遺族厚生年金の受給要件」。
被保険者の夫が亡くなった場合、夫と生計を維持していた妻は年齢を問わず遺族厚生年金を受給することができます。
ですが、被保険者の妻が亡くなった場合、妻と生計を維持していた夫は55歳以上でなければ遺族厚生年金を受給することができません。
なぜ性別が異なるだけで、受給できるできないの差がついてしまうのか。
男性が家計を担い、妻が専業主婦として家を守る時代が過去のものになりつつあるのに…といつも腑に落ちませんでした。
社労士試験の学習を始めたばかりの頃は、このような腑に落ちない法律についてその都度立ち止まり、その意味を考えてしまうことが多々ありました。
ですが、意味を考えても問題を解けるようになるとは限りません。
それどころか、意味を考えている間に貴重な学習時間がどんどん奪われていきます。
試験学習を進める上で大切なことは、
意味を考えることではなく、存在している法律そのものをまずは「そのまま覚えること」。
そう割り切ってどんどん学習を進めることで、ふとした瞬間に意味が分かる。
そんなことが多々ありました。
社労士としては、
時代に合わない法律に疑問を持つことも大切なことではありますが。
【最後に】社労士試験を受験される方へ
社労士試験は受験される方のほとんどが「社会人」です。
合格まで1000時間の学習時間を要すると言われる中で、仕事・学習・家庭を両立させることは容易ではありません。
そんな中でも合格を勝ち取るには、
合格したいという誰よりも強い意志と、継続した努力が必要である
と今、改めて感じています。
忙しい中でも社労士を目指すみなさんを応援しています。
社労士試験の一科目「労働安全衛生法」の基本事項は、
「第二種衛生管理者試験」で学ぶことができます。
以下の記事も参考になさってください。
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