こんにちは、たかぎです🦥
この記事を読んでくださっている社労士受験生の中には、
「社労士試験に合格して、もっといい会社に転職したい!」
というように「社労士試験に合格できれば転職に有利になる」ことを、
試験勉強のモチベーションとされている人も多いのではないでしょうか?
私も社労士受験生だった当時、
「社労士を取れば、転職して待遇も上がるだろう」
と考え、必死に合格を目指していました。
それから、時はたち…
今年やっと試験に合格することができたので、
その勢いで早速転職エージェントに連絡しました。
「社労士試験に合格できれば転職に有利になる」
果たしてこれは本当の事なのでしょうか?
転職エージェント2社とビズリーチ経由で出会ったコンサルタントに、
将来の転職の相談がてら伺いましたので、
●私と同様にすでに試験合格をされていて、これから転職を始めようとされている方
の参考になれば幸いです!
社労士合格は転職に有利なのか?試験合格後、転職エージェントに聞いてみた
たかぎの職務経歴
今回の記事をお読みいただくにあたって、私の職歴をざっくりとまとめておきたいと思います。
私は新卒で入社してから5年間、一般企業の総合職として勤めていました。
入社後2年間は接客部門に配属となり、その後入社3年目から人事労務部門に異動しました。
3年間労務担当として働いた後、
入社6年目のタイミングで別の一般企業に転職し、前職の経験を活かして人事労務部門で働いています。
労務関連資格としては、
社労士に加えて、
衛生管理者も取得しています。
前回の転職で使ったエージェント2社に連絡
前回の転職で使ったエージェントの中から2社選び、
「先日社労士試験に合格したのですが、社労士資格を使った働き方(社労士事務所勤務など)にも興味があり、今後転職も視野に入れています。
一度ご相談させていただけないでしょうか。」
とご連絡しました。
2社とも、ご快諾いただき、連絡から1週間も経たないうちにご相談することができました。
一般企業の労務部門への転職は、社労士合格が「役に立たない」
今回ご相談した転職エージェント2社のコンサルタントからは、
厳しい回答を突きつけられました。
私が今勤めているような「一般企業の人事労務部門への転職」については、
社労士試験に合格したことそのものが転職に有利に働くことはあまりないそうです。
「社労士に合格されているということで、『向学心』はアピールできると思いますが…」
とのことでした。
せっかくここまで努力して合格したのに、正直残念な結果ではあります。笑
では、一般企業の人事労務部門への転職を有利に進めるためには、何が必要なのか?
これもコンサルタントに伺ってみたのですが、
その答えは「職務経験」とのことです。
例えば、私はこれまで人事労務部門で「給与計算」「社会保険」といった業務を経験してきました。
これらの経験も転職時活かすことはできますが、
さらに有利な転職を実現したいということであれば、
・採用
・制度設計
などの職務経験が欲しいとのことでした。
人事労務を幅広く経験している人材は引く手数多なのだそうです。
一般企業の人事労務部門への転職は「経験重視」です。
社労士事務所への転職は、社労士合格が「有利になるが、年収ダウン」
ここまでは、一般企業の人事労務部門への転職した場合のお話でしたが、
「社労士事務所に転職する場合、社労士試験に合格していることで他の求職者より有利になるか?」
についてもコンサルタントに伺いました。
結論としては、
「無資格者よりは有利になるが、事務所未経験ということもあり、現在より年収は落ちるだろう」
とのこと。
この結果もなかなかガックリくるものでした…
資格を取って転職したら年収が落ちたなんて、そんな不条理許されるのでしょうか…泣
社労士資格と労務経験だけで転職を有利に進めるのは、難しそうです。
ビズリーチに登録し、別のコンサルタントに相談
「労務経験あり・社労士資格ありで転職しても、それだけでは有利な転職はできない」
「有利な転職がしたいなら、一般企業の人事労務部門への転職なら『人事経験』、社労士事務所への転職なら『社労士事務所経験』が必要」
この事実をコンサルタントに突きつけられたわけですが、
私はこの話にどうしても納得できませんでした。
社労士試験に合格するまでにどれほど苦労したか…
労務歴4年積むまでにどれほど苦労したか(労務を続けるために転職しています)…
正直これが転職市場で取り立てて評価されないなんて、どうかしてると思ったからです。笑
そんなことを言っても市場の評価が全てだということは、よく分かっているんですけどね。
諦めの悪い私は、
ビズリーチに登録し、別のコンサルタントのお話も聞いてみることにしました。
大手社労士法人なら、社労士合格が活きる&年収UP!ただし…
ビズリーチに登録して一番最初にご相談させていただいたのは、
士業専門(会計税務労務等)のコンサルタントの方でした。
その方から教えていただいた情報は、
これまで他のコンサルタントの方から伺ったものとはうって変わり
「労務歴+社労士合格で有利な転職ができる」というもの。
「年収は一般企業の人事労務部門よりも高いですよ」
「社労士に合格されていらっしゃるなら、求人のご紹介可能です」
そんなお話を聞いてちょっとびっくりしてしまいました…
肝心の求人も見せていただいたのですが、それは「大手社労士法人」の求人でした。
大手の社労士法人は数が限られるそうですが、
入社できれば一般企業に勝る待遇が得られるようです。
「専門性も高められて、年収も上がって、これが最適解なのでは」
と思った瞬間、
「ある程度英語力も求められてしまうんですけどね。」
と言われてしまいました。
業務経験+社労士資格+英語力って、どれだけハイスペックを求めるんだ…呆
私は学生時代からずっと英語が苦手です。
就職活動でも英語がネックになっていましたが、転職活動でもやっぱり求められてしまうのですね。
英語力。
【まとめ】「社労士合格だけ」では転職にさほど有利にならない
結論としては、
一般企業の人事労務に転職するにも、
社労士事務所・法人に転職するにも、
社労士合格の肩書きだけでは有利に転職を進めることはできない。
ということが今回の転職活動を経た実感です。
では、どんな人材が引く手数多なのか?
ここまでコンサルタントに伺った話を整理してみると、
以下のような人物像になるかと思います。
●一般企業の人事労務
→一般企業の人事労務社員として、人事経験・労務経験ともに積んできた人。
(採用+給与計算など)
●社労士事務所・法人
→社労士事務所・法人での実務経験があり、社労士資格+英語力を持っている人。
なかなか厳しい条件ですね。笑
普通に転職するだけならば、こんなにも条件を揃える必要はないですが、
転職を「有利に」進めたいならば、こんな人物を目指して精進したいところです。
私個人としては、
将来も一般企業で勤め続けたいか、
それとも社労士法人・事務所に転職したいか、
まだ方向性が定まっていないので、
・英語力向上
・実務経験の確保(特に採用業務)
を目標に、動いていきたいと思っています。
社労士試験に合格しても、やるべきことはまだまだありますね。
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